それは何なのか

最近話題になっている、「検察官の定年延長問題」が、何が問題なのかさっぱり分からくて、夜も7時間しか眠れないので、ちと調べてみた。

調べてみたら、そもそも検察官がどんな人達なのかしらなかったなぁと痛感したです。


一、検察官とは

<検察官の仕事>

①検察官のみが持つ起訴権
基礎をする権限は検察官が独占し、起訴・不起訴の決定は検察官の裁量にかかっています。被疑者に十分な嫌疑がある場合には「起訴」し、その有罪率はほぼ100%と言われます。しかし、仮に嫌疑が十分にあったとしても、犯人の性格、年齢及び境遇、犯罪の軽重、情状、犯罪後の状況等により、「不起訴」にすることが許されています。犯罪者として裁くかどうかは、検察官の判断一つにかかっているため非常に責任の重い仕事です。
②巨大な組織をバックに社会正義を貫く
検察という組織は、他の行政機関同様に、上命下服の原則が行き渡る一枚岩の強大な組織です。捜査は独任制であり、各検察官が自己の名で検察権を行使する仕組みになっています。
要は、裁判所で判断してもらいまひょ(起訴)、とするのがお仕事だそう。また、独自に捜査をする事もできるのだそうだ。そして、起訴権は検察官一人一人に与えられているのだそうだ。つまり、「俺は起訴が相当だ」と考えたら起訴出来るのだ。そして、日本の有罪率は99%以上なのだとか。記事によって数字の扱い方は違うが、起訴されたら殆どが有罪という認識。

二、はんけんこうりゅう
戦前の人手不足解消のため、検察官と裁判官はお互いに人事交流があるのだそうだ。判検交流というらしい。それがいまでも、慣例として残っており、日弁連からも問題視されているとのこと。
考えてみれば、「有罪にして!」という人と、「有罪にするよ!」という人に交流があれば、そりゃ問題視されても仕方がないって思っちゃうな。
そして、堀江貴文氏曰く、忖度が働いている可能性もある、らしい。
人を起訴する権限ってぇのは、とてつもなく大きな権力で、その権限を持つ検察官がどんな価値観の人なのか、で変わる可能性も無きにしも有らずじゃあないのか、と思ってしまう。

そんで、中学くらいの社会で習った、三権分立。立法は国会、司法は裁判所、行政は内閣。んー、何となく覚えてる。
検察は、法務省が管轄してるから、行政に属するんだって。しかし、二で書いた通り、司法に属する裁判官と交流があるとなると、三権分立のバランスが崩れる懸念もあると。
そして何より、検察官や裁判官は、国民が選ばないのだ。

四、食い込み
個人的にビキニの食い込みは好きですがね。
こうした大きな権力に、国会が食い込んでいった、ということになるのだろうか。しかし、ポジティブな内容なのかネガティブな内容なのかは図りかねるが、国会が検察に対して、影響力を及ぼした一手が、定年延長という内容だった、ということなのではなかろうか。

五、多分
野党や著名人が「けしからん!」と言ってるのは、国家公務員である検察官を優遇してるんじゃあないのか!?って感情からではないのか。それに、タイミングが良くなかった。
皆んながコロナで苦しい時に、優遇するなよ!ってなっても不思議じゃない。
二世政治家の世論の把握してなさが、諸々見えてしまった。

六、人間ってぇのは
何かと、人間の負の部分が見える昨今だけど、何が起こっているかを俯瞰して見てみれば、そんなに感情に振り回されなくて済む。
ご指摘もあるだろうけど、結局は、理由はよく分からんという事になってしまった。